[Get Picture]
トップ>客引き・スカウト等の禁止

客引きについて

1.客引きの禁止

 風営法第22条は,風俗営業を営む者に対して,禁止行為を規定しております。
 その概要は,「客引き」と「年少者」に関する行為です。この客引きに関しては,
  当該営業に関し客引きをすること
  当該営業に関し客引きをするため,道路その他公共の場所で,人の身辺に立ちふさがり,又はつきまとうこと
と規定されており,これに違反した者の罰則については,
  六月以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し,又はこれを併科する
となっております。
 また,風営法第56条の規定により,客引きの行為者のみならず,その法人又は人に対しても,上記の罰金刑を科するものとなります。そして,法令の違反行為を理由とした,営業の停止等の行政処分がなされる可能性も十分に考えられます。

2.客引きの定義について

 そもそも「客引き」とは何かが風営法上の定義がなされておらず,例えば,ストーカー規制法においては,具体的にどのような行為がストーカー行為(つきまとい行為)となるのかが法律として定義されていることに比べて,明確性が不十分であるように思いますが,このことについては,警察庁による風営法の解釈運用基準においては,客引きとは,相手方を特定して営業所の客となるように勧誘することをいう。との定義をした上,詳細についての具体例も掲げております。
 しかし,あくまでもこれは,警察庁による解釈等ですから,実務上,キャバクラやスナック等の客引きに関しては,千葉県の公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例(いわゆる迷惑防止条例)第7条の規定
 「何人も、公衆の目に触れるような場所において、不特定の者に対し、歓楽的雰囲気を醸し出す方法により客をもてなして客に飲食をさせる役務又はこれを仮装したものの提供について、呼び掛け、又はビラ等を配布し、若しくは提示して客となるよう誘引(第一項第一号に該当する誘引を除く。)をしてはならない。」
に違反する行為として,客引きによる検挙や摘発がなされることが多いようです。
 この条文をみるに,店の前や敷地内,又は,道路であるとを問わず,八百屋や魚屋がするような呼び掛けの行為も禁止されることとなります。
 現状,この条例違反による検挙での具体例としては,「人の身体若しくは衣服を捕らえ,身辺に立ち塞がり,又はつきまとう等執拗に客引き」をすることによるものが多く見受けられ,その検挙事例の多くは,私服による巡回中の警察官に対しての客引き行為での現認によるものが多いように思います。
 これらから,禁止行為としての客引きとは,具体的に何をどうすることであるかについてを知らなければ,適法な営業をすることも出来ませんから,風営法上のみならず条例についても,各自,ご確認されたい。
 なお,本条例による不当な客引行為等の禁止は,「何人も、公衆の目に触れるような場所において、不特定の者に対し」してはならないとの規定ですから,必ずしも風営法上の営業に限らず,又,風営法上の営業許可を取得していることは無関係となります。

3.警察庁の解釈運用基準による客引き

 「例えば,通行人に対し,営業所の名称を告げず,単に「お時間ありませんか」「お触りできます」等と声を掛けながら相手の反応を待っている段階では,未だ「客引き」に該当しないが,この際に,相手方の前に立ちふさがったり,相手方につきまとうことは禁止行為に該当することとなります。」とあります。
 しかし,これに前項条例も複合的に勘案すれば,これに抵触しない程度に通行人に声を掛けて,相手方と並列的(横並び)に歩行しながら,数歩分程度付随するに留める行為であったとしても呼び掛けの行為だけで条例違反になってしまいますし,通行人の身体・衣服に接触するかたちであれば,その接触の程度が,決して,それが歩行者の進行・歩行を困難にする程度に衣服を引っ張る力加減でなくとも,検挙事案になるように思います。
 そして,通行人が無視し,又は,断っているにもかかわらず,食い下がるがような行為は,つきまといの行為に該当するかと思います。

4.キャバクラ等のチラシ営業

 キャバクラ等のチラシやフライヤー等に関しては,その多くが,店の所在地,営業時間等が記載されていて,ドレスを着た女性の写真等が掲載される程度のものであり,千葉県のピンクビラ等の掲示、頒布、差入れ等の禁止等に関する条例にて定義されるピンクビラ等(性的好奇心をそそる写真、絵、文言等又は性的好奇心に応じて人に接触する役務の提供を表し、若しくは推測させる写真、絵、文言等を掲載し、かつ、電話番号等の連絡先を記載したビラ、パンフレット若しくはこれらに類する広告若しくは宣伝の用に供される文書図画又は立看板)に該当しないかと思います。
 しかし,このピンクビラに関する条例の規制を受けることがないにしても,上述のとおり,迷惑防止条例にてキャバクラ等もビラ等を配布しての客の誘引が禁止されておりますので,所謂ポスティングや路上での配布をする行為は違法なものとなります。
 このことについては,同じ風俗営業であり,18歳未満の者の立入を禁ずるパチンコ屋のチラシが当たり前のように新聞折り込みチラシとして頒布されている現状を鑑みれば,キャバクラ等も問題ないであろうと誤解される営業者もおられるかと思いますが,不思議とパチンコだけが特別な扱いをなされているのが実情であり,違和感を覚えるものの,これも民主主義のシステムによって定められた現に効力を有する法令であることから,法治国家の住民として遵守すべきであることは明白かと思います。

5.風俗営業者の遵守事項

 千葉県のキャバクラ等の営業者には,風営法上の禁止事項の他,風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例第10条により遵守すべき事項が次のとおり定められております。

一 営業所で卑わいな行為その他善良の風俗を害する行為をし、又は客にこれらの行為をさせないこと。
二 風俗営業の用に供する家屋又は施設(以下この条において「営業用家屋等」という。)で客を就寝させ、又は宿泊させないこと(当該営業用家屋等を旅館業法(昭和二十三年法律第百三十八号)第二条第一項に規定するホテル営業及び旅館営業(同法第三条第一項の許可を受けて営むものに限る。)に係る施設として兼用している場合を除く。)。
三 客の求めない飲食物を提供しないこと。
四 法第十七条の規定により表示された料金以外の料金を客に請求しないこと。
五 営業時間中において、営業所入口及び客室に施錠をし、又はさせないこと。
六 営業用家屋等で店舗型性風俗特殊営業又は店舗型電話異性紹介営業を営まないこと。

 上記の事項について,例えば「卑わいな行為」とは何か等については,青少年保護育成条例における「淫行」の定義のように議論もあるかもわかりませんが,ご不安な場合には,最寄りの警察や行政書士に個別事案に応じた対応を相談されてみると良いかと思います。

スカウト行為の禁止

 風俗営業者による,客引きの禁止に類似する路上における不特定多数の者に対するアプローチとして,従業員ホステス等のスカウト行為が挙げられます。
 このスカウトに関し,その多くが風俗営業者の直接の従業員ではなく,フリーランスであることが多いようですが,その実,スカウト経由でホステスを雇用するのであれば職業安定法上の罰則が適用されることもあり得ます。
 そもそも風俗営業店のホステス等をスカウトする行為者は,職業安定法第4条第3項で定義される,有料の「職業紹介」(求人及び求職の申込みを受け,求人者(店)及び求職者(ホステス)との間における雇用関係の成立をあっせんすること)であることが殆どであり,この有料職業紹介事業を行う場合には,厚生労働大臣の許可を受ける必要があり,無許可の場合の罰則もあります。
 そして,委託募集者たる風俗営業者に関しても,同法第36条第1項において,
 「労働者を雇用しようとする者が,その被用者以外の者をして報酬を与えて労働者の募集に従事させようとするときは,厚生労働大臣の許可を受けなければならない。」
 との規定がなされており,風俗営業者側が職業安定法上の無許可であれば,それのみで違法となる可能性があり,この規定違反に関する罰則もあります。
 また,千葉県の公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例(いわゆる迷惑防止条例)においても,他人にスカウト行為をさせることを禁止しており,つまり,風俗営業者に対する罰則も定められています。
 風俗営業者側は,スカウトとの無関係を装い,口利き程度の理由付けをしようとしても,路上におけるスカウト行為に関する取締実情や市民の不満意見を鑑みれば,今後は,芋づる方式で摘発される事案がますます増えてくる可能性も十分にあるかと思います。
 スカウト行為の規制に関しては,駅前で行われていることが多いことから,鉄道会社敷地内等の限定的な場所におけるものが直ちに違法であるかのような誤解をなされている方もおられますが,千葉県の迷惑防止条例では,「公衆の目に触れるような場所」におけるものを禁止しているのであり,私有地であるか否か以前の問題となります。

千葉県の公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例

(不当な勧誘行為(スカウト行為)の禁止)
第七条の二 何人も、公衆の目に触れるような場所において、不特定の者に対し、次の各号に掲げる行為をしてはならない。
一 性的好奇心をそそる役務(性的好奇心をそそる見せ物に出演する役務を含む。)又は歓楽的雰囲気を醸し出す方法により客をもてなして客に飲食をさせる役務に従事するよう勧誘をすること。
二 性交若しくは性交類似行為に係る人の姿態又は自己若しくは他人の性器等(性器、校門又は乳首をいう。以下同じ。)を触り、若しくは他人に自己の性器等を触らせる行為に係る人の姿態若しくは衣服の全部若しくは一部を着けない人の姿態であつて性欲を興奮させ、若しくは刺激するものをビデオカメラその他の機器を用いて撮影するための被写体となるよう勧誘をすること。
三 前各号に掲げるもののほか、人の身体若しくは衣服を捕らえ、所持品を取り上げ、身辺に立ち塞がり、又はつきまとう等執ように役務に従事するよう勧誘をすること。
2 何人も、対償を供与し、又はその供与の約束をして、他人に前項の規定に違反する行為をさせてはならない。

043−372−8513、週末夜間もお気軽に080−5012−1148にお電話ください。


大きな地図で見る

トップに戻る

ご依頼の多い地域
千葉市花見川区、千葉市中央区、千葉市稲毛区、千葉市若葉区、千葉市美浜区、千葉市緑区、船橋市、習志野市、鎌ヶ谷市、市川市、浦安市、四街道市、八千代市、酒々井町、冨里市、成田市、八街市、柏市、松戸市、白井市、印西市 市原市、袖ヶ浦市、茂原市、東金市、東京都江戸川区、他の地域の方からもご用命頂いております。

千葉国際行政書士事務所

千葉県行政書士会所属

〒262−0022

千葉市花見川区南花園1−42−1

 イーストサイドテラス103号室

JR新検見川駅前(徒歩3分)

[Get Picture]